2010年8月8日日曜日

サマーウォーズ(TV放送版)視聴感想

見たい見たいと思いながら、なかなか見る機会がなかった映画「サマーウォーズ」
金曜ロードショーで地上波初放送とのことで、見てみることにしました。
(当日外出してたので、翌日録画分を視聴)

今回は簡単な感想でも……


今回放送分は全体の3分の1程度が尺の都合かカットされていたらしく、話の筋がよく見えない場所がいくつか。
しかし今回の編集は細田守監督自身が関わっているとのことで、それはそれで公式の編集と見るべきなのでしょう。

話の筋としてはかなり一本道で、あまり裏をかいたりどんでん返しがあったりという要素がありません。
それはそれでいいのですが、今回の編集だと説明的描写が徹底的に省かれて話の本筋の部分だけ繋いであるらしく、枝葉がないので何だか背景が全く見えないという非常に残念なことになってしまいました。
ハリウッド映画はどんなにカスでも時間延長してでもノーカットやるくせに、日本が誇るクリエイターの作品くらいノーカットでやれよ。
あちこち破綻しているように見えましたが、これは本質的な問題なのか、カットされたことによって見えにくいことが原因なのかが判断できないので、今回その評価は棚上げにします。

にしても、話の筋に「たまたま」とか「偶然」というキーワードが多すぎるよなぁと。

  • 主人公(健二)はたまたま数学に類い希なる才能を有している
  • 夏希がたまたま健二の先輩で面識もある
  • 健二は偶然じゃんけんに勝ってしまう
  • 陣内家はたまたま武田家家臣という武家の家系
  • 健二の携帯にたまたま暗号コードが送られてくる
  • たまたま健二は暗号コードを解いて返信してしまう
    (まあ実際は間違ってたらしいが)
  • 陣内家にはたまたま世界クラスのゲーマーがいる
  • 陣内栄はたまたま国家中枢に影響力を有する人脈がある
  • 陣内家の子供達はたまたま公務員だらけ
    (医師、消防士、救急救命士、自衛官、役所勤務……)
  • たまたま納入前のスパコンやハイスペック機材が手に入る
  • 理一さんはたまたま自衛隊の偉いさんでミリ波通信車を簡単に調達できる
  • ラブマシーンにたまたま第二次上田合戦の戦術が通じてしまう
  • 決まりかけた時に翔太がたまたま氷を持ち去ってしまいスパコン熱暴走
  • たまたま陣内家の皆さんは花札が大得意
  • ラブマシーンに花札挑発がたまたま通じる
  • キリがないのでetcetc
もう少し練り込んで欲しいなと感じる部分もなきにしもあらずですが……

しかし、OZという仮想空間が現実世界とリンクしすぎていて、OZのシステム障害がリアルの生活を脅かすというのも、フェールセーフという観点からは非常に脆弱な社会システムだなぁと。
しかもパスコードが2000桁以上で非常に強固とか言ってますが、50人以上も一晩で解ける人間がいる時点で全然強固じゃないような。
更に言うと、学生のバイトがいる、しかも遠隔地でシステムメンテを行うバイトになれる(管理が行える=管理権限を持っている)ってのもセキュリティ的に不安を残すような。
OZのアカウントが使えなくなると携帯電話も繋がらないとか、遠隔医療に致命的な障害を及ぼすとか……
基盤になる設定にツッコミどころが満載過ぎて、厚みを持たせられる部分が逆に薄くなってしまっている感も。

ハッキングAIの名前がラブマシーン(モーニング娘。しか思い浮かばない)、OZの守り神がジョンとヨーコ(ラブ&ピースってか!?)ってのも皮肉な感じですよねぇ。


全体的には面白いとは思いますが、最終的にどう感じるかはやはりノーカット版を見てからにすべきなのかなと。

ちなみに、この話の筋に妙に既視感があったのですが、どうやら1983年の映画「ウォーゲーム」の記憶があるからかもしれません。
どうせならラブマシーンに最後に「戦いは無意味だ」くらい言わせたいもんですね。


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